臨床推論の考え方 ・ 2026-08-10 更新
「記録にない」は「陰性」ではない — 新人PTと先輩の対話で見る「未評価」の扱い方
「まだ確認していないこと」と「確認して問題がなかったこと」を分けて記録する重要性を、架空症例と新人PT・先輩PTの対話で整理しました。
クリニカルシンカーは、セラピストの教育を続けてきた団体が運営しています
350以上の施設のセラピストが、クリニカルシンカーで臨床推論を使っています
- 研修事業
- 15年以上
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- 研修を届けた延べ人数
- 15万人
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症例を見返したときに、こんな経験はありませんか。
- どの評価を実施したか、自分でも思い出せない
- 記録に書かれていない所見を「問題なし」と考えてしまう
- 前回の担当者が何を確認したのか分からない
- 症状が改善しないとき、どの仮説を見直せばよいか迷う
臨床では、限られた時間ですべての評価を実施できるとは限りません。だからこそ大切なのが、「確認した結果、所見がなかった」のか「まだ確認していない」のかを分けて記録することです。この記事では、新人PT・水野あかりと先輩PT・佐伯直人の対話を通じて、「未評価」と「陰性」の違いと、その先にある臨床推論への影響を整理します。
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
なぜ混同が起きるのか
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
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先輩PT・佐伯直人
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架空症例で見る、記録の書き方
架空の症例で考えてみます(実在のケースではありません)。30代・男性。1週間前から右膝が痛み、階段を降りるときに特に痛みが強い。
| 評価項目 | 実際に行ったこと | 良くない記録の例 | 正しい記録の例 |
|---|---|---|---|
| 半月板テスト(McMurray等) | 実施していない | 陰性 | 未評価 |
| 膝蓋大腿関節の圧痛 | 確認して圧痛なし | 陰性 | 陰性 |
| 階段降段時の疼痛 | 問診で確認 | 特記事項なし | あり(問診で確認) |
| 膝関節の腫脹 | 確認していない | 問題なし | 未評価 |
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
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先輩PT・佐伯直人
CLINICAL THINKER
この記事のような整理を、クリニカルシンカーなら自分の症例でできます
クリニカルシンカーは、理学療法士・作業療法士のための臨床推論支援AIです。 症状や所見を入れていくと、鑑別の候補と「次に確認すると鑑別が進む評価」が並びます。 答えを出すAIではなく、評価の優先順位を整理するためのAIです。実際の画面はこちらです。


※ 画面はアプリの実際の出力の一部で、肩の架空症例のデモです(現在、この機能は肩の症例に対応しています)。 表示される鑑別候補は未監修の試作データによるもので、診断や治療方針の決定を代替するものではありません。
曖昧な記録が臨床推論をどう崩すか
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
先輩PT・佐伯直人
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クリニカルシンカーではどう整理するか
新人PT・水野あかり
先輩PT・佐伯直人
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評価仮説を更新するときに起きる問題
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分けて記録するための工夫
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まとめ
「未評価」と「陰性」を分けて記録することは、些細な違いに見えて、症例を振り返るときの精度を大きく左右します。特に、同じ症例を複数回にわたって担当する場合や、担当者間で引き継ぐ場合には、この区別が仮説の更新を正しく進めるための土台になります。
よくある質問
Q. 「未評価」と「陰性」を分けて記録する一番のメリットは何ですか?
A. 症例が長引いて評価仮説を見直す際に、どの項目がすでに検討済みで、どの項目がまだ確認できていないのかを正確に把握できることです。これにより、見直しの範囲が不必要に狭くなることや、逆に確認済みの項目を無駄に再確認することを防げます。
Q. 陰性であれば、その仮説は完全に除外してよいですか?
A. いいえ。陰性はあくまで可能性を下げる材料の1つで、評価の精度や症状の経過によって解釈が変わることがあります。単独の陰性結果だけで完全に除外できるとは限らない点に注意が必要です。
参考
- 臨床推論における認知バイアス「早期閉鎖」という考え方(特定の論文の引用ではなく、Croskerryらの臨床推論研究で広く知られる一般的な概念を参考にした整理です)
CLINICAL THINKER
クリニカルシンカーとは
この記事のような「何から評価し、何を疑うか」の整理を、あなた自身の症例で行えるようにしたのが、 理学療法士・作業療法士のための臨床推論AI「クリニカルシンカー(Clinical Thinker)」です。
一流セラピストの臨床推論・思考プロセスをアルゴリズム化し、あなたの症例の「鑑別・評価の優先順位・介入の方向性」を整理します。妥当な答えしか返さない一般的なAIではなく、実際の臨床に近い答えを出すことをめざしています。 診断をするAIではありません。
350以上の施設のセラピストが、すでにクリニカルシンカーで臨床推論を使っています。
一般的なAIとの違い
土台になる知識
一般的なAI:インターネット上の幅広い一般知識
クリニカルシンカー:3,000回超のセミナーと、200名超の一流講師の知見を体系化
答えの傾向
一般的なAI:無難で、一般論にまとまりやすい
クリニカルシンカー:実際の臨床に近い、踏み込んだ推論をめざす
次に確認すること
一般的なAI:聞かれたことに答える
クリニカルシンカー:次に確認すると鑑別が進む評価を、理由つきで提案
※ 一般的な傾向をまとめたもので、特定の製品を評価するものではありません。
運営:一般社団法人セラピストフォーライフ
研修事業15年以上、セミナー3,000回以上、一流講師200名以上、延べ15万人。 15年かけて積み上げた知見が、クリニカルシンカーの土台です。
赤羽根良和先生
北山哲也先生
石井慎一郎先生
上田泰久先生
瀧田勇二先生
吉田一也先生
講師陣の一部です。
実際に使った方の声
改善につながった
TKA後屈曲可動域制限が強い症例への介入のヒントが得られ、改善してきている。
自信が持てるようになった
大腿骨転子部骨折後の疼痛が残る症例の疼痛の原因や裏付ける理由が整理され、自分の評価に自信を持てるようになった
気づきが得られた
手詰まりになったときに新しい視点が得られた
考え方の幅が広がった
膝術後の患者のリハビリで優先順位のつけ方、理論的な可能性の高い病態など、自分で抜けていた視点、苦手な視点も説明があり、臨床の考え方の幅が広がりました
先生と話をしているみたい
まるで先生と壁打ちしているみたいで、かなり勉強に役立っております。
やる気が出る
推論の方向性が自分が考えてたものと同じだったとしても、より深く考察されているので本当に勉強になります。また、それを以て勉強意欲の向上にも繋がります。
※ 匿名・個人情報を含まない範囲で、いただいた声を掲載しています。
7日間無料で試す(カード登録は不要)医師の診断を代替するものではなく、最終判断は担当セラピスト・医師が行います。